アンナプルナという山は、
キラーマウンテンと呼ばれていて、危険度の高い山です。
(※ 登山者の約30%が亡くなっています)
私はこれまで、2度チャレンジして、
2度とも途中で断念するという、とても苦い経験をした山です。
3度目の挑戦は2019年のことです。
最後はロープが足りなくなり、
3度目の断念かと思いましたが、
シェルパ達が頑張ってくれたおかげで、無事に登頂することができました。
登攀・下山にかかった時間は、27時間でした。
そして、この時に事件が起こりました。
マレーシア人の友人が、
登頂後に酸素ボンベが切れて動けなくなり、
シェルパにも見捨てられ、
3日後に亡くなったのです。
彼と最後に交わした言葉は、
「ナオコ、先に降りて。僕はゆっくり降りるから」でした。